「鮭」、一番馴染みがある魚で、重要な食材として古くから親しまれています。身はもちろんのこと、卵や白子、頭、皮、内臓、中骨、尾びれまで、捨てるところのない魚です。それ以上に鮭の薬用効果もすごい大きいです。鮭はスーパーフードと呼ばれるほど、栄養価の高い魚です。特に良質なタンパク質、DHAとも呼ばれるドコサヘキサエン酸やEPAとも呼ばれるエイコサペンタエン酸などの不飽和脂肪酸、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンEなどの様々な栄養素が含まれています。特に鮭には、「アンセリン」という物質が豊富に含まれています。アンセリンは、筋肉に溜まった乳酸をエネルギーに変える働きがあるそうで、疲労を軽減させることができます。また、痛風の改善にも有効な栄養素で、血中の尿酸値を低下させてくれる働きがあるそうです。
その鮭を皮むき、スライスにし、下拵えしてから、卵、片栗粉をまぶして
油で揚げ
きれいに油を切って用意します。
今日味の決め手「干し海老」を細かく切って
沸騰したお湯で戻します。
干し海老、ビタミンやミネラルなどの栄養をバランス良く含み、特にたんぱく質やカルシウムが豊富です。糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し疲労回復に役立つビタミンB1や細胞の新陳代謝を促進し、皮ふや粘膜の機能維持や成長に役立つビタミンB2、また、皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに役立つナイアシンやビタミンB6、動脈硬化を予防しストレスをやわらげる働きのあるパントテン酸そして、貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせないビタミンである葉酸やビタミンB12を含みます。さらに、アスタキサンチンや抗酸化ビタミンであるビタミンEを含みますので活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれます。また、骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシウムなどを含みます。カリウムも多く含まれますので疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立ちます。 アミノ酸の一種であるタウリンやベタイン、青魚などの脂肪に含まれる脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を含みますので血液をサラサラにし高血圧の予防や脳内の血管を健康に保つのに役立ち良質なタンパク質や、βーカロテン、レチノールも含む優れた栄養のある食べ物です。
この二つのスーパーフードを使って、今日の日替わりランチは2020年明楓冬砂鍋ランチ第十一弾「鮭と季節野菜の自家製干し海老風味砂鍋煮込み」を作ります。
季節の野菜を下拵えして、鍋で炒め、戻した干し海老を入れて、明楓自家製鶏がらスープを加えて、揚げた鮭を入れて煮込み
味を調えたら、砂鍋に移し、蓋してもう一度火をかけて、沸騰したら完成です。
蓋を開けると、干し海老の香りが鼻に入れ、食欲を誘い、干し海老の風味を吸い込んでいる野菜はさらにうまみを増し、おいしい鮭と合わして、体が元気になる一品です。