(冬瓜と鶏団子の貝柱ソース蒸し(1)に続き)
鶏団子を煮込んでいる間に、冬瓜をやります。
「冬瓜」、中国でよく食べられています。
スープ、蒸し物、炒め物、煮物、あんかけ、酢の物、などとして
レストランで、家でも料理に用いられます。
高級と言えば広東料理で、大きいまま、中をくりぬいて、
表面に縁起の良い絵を彫り、中には刻んだ魚介類、中国ハム、シイタケなどの具
とスープを入れ、全体を蒸した「冬瓜盅」という宴会料理があります。
料理だけじゃなく、実を砂糖を加えた水で煮て飲料にする場合もあり、
中国では缶入り冬瓜飲料もあります。
また、シロップで煮てから砂糖をからめた菓子になり、
点心のアンなどを変身してお茶の時に~中々な美味しさですよ!!
食用だけじゃなく、中国では、薬として、古くから使われています。
カラダにたまった余計な熱をとるうえに、のどの渇きを癒すので、
現在でも夏ばてには欠かせないものとされています。
また、利水効果や解毒作用があるので、腎臓病や糖尿病の予防にも用いたりします。
とくに古代中国では種(冬瓜仁=とうがにん)は美容クリームの原料に使われ、
肌を滑らかにし、白くするとされていたようですね。
なお、緑の皮の部分(冬瓜皮=とうがひ)には利尿作用が高く、
水分代謝が悪い水太りタイプにはダイエット食材として使われています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(続く)