スイカです。中国語で「西瓜」と言います。
原産地はアフリカで、中国へは西から渡ってきたことになり、
ウリ科の果物でしたから、「西」と「瓜」二つ漢字を使って、名前になったでしょう~~
私の実家は中国には有名なスイカ産地で、小さいごろから大好きです。
夏になると、おげさじゃないけど、地元の各家に10個ぐらいスイカは常に有ります。
日本みたいに月の形に切って、食べるのは、来客時、お客さんに出すだけで、
普段、半分に切って、スープンで食べるのは主流です。
産地こそ出来る贅沢です。
果肉を食べるだけじゃなく、スイカが捨てる物がなく、全部使うのは産地こその知恵です。
緑の皮は漢方薬に、白い部分は食材として、漬物、炒めもの、干し物などに、
赤い果肉はフルーツとして食べ、地元には大豆とスイカの赤い果肉で豆板醤を作ります。
中の種は、醤油漬けにし、暇潰す時のおやつになります。
こんな環境で育った私は夏になると、すいかを無性に食べたくなるのは分らなくも無いですね。
明楓はスイカの時期になると、よくスイカのゼリーを作ります。
スイカが好きなお客さんには堪らない一品で、この間のランチ会も出して、大好評です。
熟したスイカは皮と白い部分を切り落として、種を綺麗にとって、使います。
もちろん、この作業をする時、
盗み食いは欠かせないです~~(恥ずかしいけど、大好きだから、やめられません!)
ゼラチンとあわして、味を整えたら、器に入れ、冷蔵庫に~~
食べる時、自家製のシロップを少し流し、自家製のレモンゼリーを上に乗せて
夏らしいスイカゼリーを完成です。
スイカと言えば、水分です。
小さい時、おばあちゃんよく「水飲むよりスイカ食べた方がいい!」と口癖のように
言いました。それは、漢方には、スイカは体の熱を冷まし、喉の渇きを収めて、
排尿減少を改善する効果があるだからです。
もちろんこれだけじゃないです。漢方にとって、スイカは「宝」です。
皮は日焼けの肌に癒し、滑滑にもなります、
白い部分はコレステロールを少なくする、
血管拡張をするなどの作用を持つ成分が含まれています。
果肉は水分のほか、ビタミンA、B1、B2、C、カルシウム、カリウム、
リン、鉄分、アミノ酸が含まれています。
アミノ酸の一種であるシトルリンが含まれており、これが利尿作用に働くため、
昔から腎臓病の妙薬といわれ、腎臓だけではなく、心臓病、高血圧などにも
用いられてきました。
又、絞り汁は口内炎、のどの痛みを直る効果がありますから、
中国では口内炎用の漢方としてスイカスプレー、
またはスイカパウダーが市場に出回ってますので、簡単に手に入れやすく使います。
しかし、スイカとはまるでかけ離れた味なので、使用前には心の準備を~~
種は止血、痛み止めの薬効があります。こちらもよく薬草として使います。
「スイカ」の良いところばかり言ってますが、注意する事があります。
スイカ実自体は胃腸を冷やしやすいので、
胃腸の弱い人や冷え性の人は食べすぎないように~~~
かえって逆効果になります!!!