(もぐもぐin広州2017(23)に続き)
エスカレーターで9階に上がって、目的の店はすぐ目の前にあります。
西貝莜面村という店です。
莜面は中国西北地方の代表的な食べ物です。莜麦という穀物を使っています。
莜麦は内モンゴルに生育するオートミール(燕麦 / エンバク )の一種だそうです。
日本語だとハダカエンバクになるそうです飢饉や寒さにも強い品種で、
約2500年も前から栽培されているという原始的な穀物だそうです。
この莜麦で使った莜麺は見た目は日本のそばと似ています、味も近いです。
20年前にシェフと北京の下町の山西麺屋さんで出会って、この味は忘れられません。
その時、山西出身のお婆ちゃんは、目の前に麺を作って、
蒸篭で蒸して、薬味のタレで漬けて食べるという何千年も続いている伝統な食べ方で
食べた莜麺はとても美味しくて、面白かったです。
中国西北地方のポピュラーな食べ物はこの南の広州で食べれるのは、うれしいです。
店はガラス張りで莜麺の作りはそのまま見れます。
莜麺の種類は色々あります。
指で輪を作って、蒸篭に並べて蒸して食べるのは莜面窩窩または莜面栲栳と言います。
麺の生地を手の裏で伸ばし、魚に見せかけ、スープ、炒め煮も適応なのは
莜面魚魚と言います。もちろん、普通の面にみたいなもあります。
店内に入って、
席に着き、早速西北地方の代表なお茶「苦蕎茶」を
日本のそば茶と似ているので、飲みやすいです。
メニューを開いて、西北地方の代表料理をいろいろあります。
欲張って、ちょっとずつ注文しました。
羊肉の串焼き
臭みがなく、柔らかい羊肉にいろいろな香辛料を効かして、焼いている、
香ばしく、ジューシーでとてもおいしい!!!
天然の胡麻油で炒め玉子、ふっわふっわで胡麻の香が高い!!
蒸した莜面窩窩(または莜面栲栳)、上にトマトの餡掛け
莜面窩窩のこの食べ方は初めてで、トマト、セロリなどで作った餡は
トマトの風味の中にセロリなどの食感と香があり、少し後にピリとするですが、
蒸した莜面窩窩と合います。イタリアのバスタに似ています。
木の子と莜面魚魚の煮込み
色々なきのこでいいだしが出ているスープに莜面魚魚が入っていて、
腰にあって、煮込みうどんのような一品です。この味は日本人にも馴染みがあり、
食べやすいです。
二米飯
黄米と白米で炊いたご飯、粘りがあり、甘みもあります。
肉夹馍
羊肉と野菜などでいためて、ナンみたいな焼いている餅の中にいっぱい入れて、
挟んで食べるもので、バリ~と、ふわ~と、もっち~と、
ジューシーと色々な段階で楽しめます。
沙棗玉米窝头
トウモロコシの生地の蒸し饅頭で、中に棗の餡が入っていて、
素朴な風味とほんのりの甘味です。
一番食べたいのはこの最後のデザートです。
黄米糕
黄米ともち米で二層になって
中に干しフルーツを入っていて、蒸しあげた餅は、冷たく冷えていて、
金木犀の花蜜で漬けて頂くと
程よく上品な甘さで、もちもち、黄米の特有な風味で病みつきになりそうです!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(続く)
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